研究
竹林学部長の共著論文が国際誌『Healthcare 2024, 12, 18, 1808.』に掲載
2024.09.12
この度、竹林秀晃学部長(運動の巧みさを科学する研究室・理学療法学専攻)の共著論文が国際誌『Healthcare 2024, 12, 18, 1808.』に掲載されました。
論文概要
日本の地域在住高齢者において、Motoric Cognitive Risk syndrome(MCR)が自立生活の様々な指標と関連するかどうかを検討した。その結果、MCRは後期高齢者の質問票(QMCOO)、高齢者の自立生活を評価するJST版活動能力指標、身体的フレイルと同様の関連があることが判明した。MCRは診断が容易であることから、地域在住高齢者のリスクの兆候を特定する初期スクリーニングツールとして用いられることが期待される。
※Motoric Cognitive Risk(MCR):歩行速度低下と主観的認知機能低下を合わせもつ徴候
※身体的フレイル:①体重減少 ②倦怠感(疲れやすさ) ③活動性低下 ④筋力低下 ⑤歩行速度低下の5つの徴候のうち、3つ以上に該当する場合を「フレイル」と分類。
◎論文タイトル
Association between Motoric Cognitive Risk Syndrome and Indicators of Reflecting Independent Living among Community-Dwelling Older Adults in Japan: A Cross-Sectional Study
(日本の地域在住高齢者におけるMCRと自立生活を反映する指標との関連:横断的研究)
◎著者
Koji Takimoto; Hideaki Takebayashi; Yoshiyuki Yoshikawa; Hiromi Sasano; Soma Tsujishita; Koji Ikeda
◎掲載誌
『Healthcare 2024, Volume 12, Issue 18, 1808』
https://www.mdpi.com/2227-9032/12/18/1808(2024年9月10日掲載)
※フリージャーナルにつきダウンロード可
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