地域連携
国際交流報告|タイ・マヒドン大学との連携「留学生研修プログラム」Vol.3
2025.08.15
2025年5月19日から31日まで実施された
マヒドン大学(Mahidol University)からの
留学生研修プログラム実施レポートVol.3、いよいよ最終回です。
留学生は地域リハの現場も体験しました。
ここでは、高知県大豊町で行われた「フレイル予防教室」での
フィールド体験実習の紹介をします。
フレイル予防教室のサポーター業務を体験
本学・作業療法学専攻の萩原講師と桂助教は
大豊町のフレイル予防教室のサポーターとしても活躍しています。
留学生の2人は、大豊町の取り組みや、
日本の作業療法士の役割を理解するため
両教員とともに大豊町へ向かいました。
教室では、地元の高齢者の方と一緒に
準備運動や筋力トレーニングを体験。
思いがけず負荷のきついメニューに驚く2人。
サポート役で参加したものの、実際の運動は想像よりハードで
運動メニューが変わるたび高齢者の皆さんに励まされていました。
萩原先生は「筋肉スーツ」を着用しながらトレーニング方法を実演。
留学生からは「日本の作業療法士も、
タイと同じくらいエネルギッシュですね!」との声も。
地域ぐるみで取り組む健康づくりに感銘
大豊町の高齢化率は、2020年の時点で約60%、全国平均の約2倍です。
留学生は「自助、共助で地域をあげて健康維持に努める意識が
タイに比べて格段に高いです。」と、話してくれました。
留学生の2人は、教室に参加していた高齢者の皆さんに大人気で
楽しそうに充実した時間を過ごしました。
研修プログラム修了式
最終日、全てのプログラムを終えた留学生に修了証が授与されました。
修了証に加えて高知土産の鳴子型スマホスタンドや
カツオ人間のマスコットもプレゼントされ、
高知の思い出に顔をほころばせていました。
2人は、学内外で日本のリハビリテーションや
地域の実情などを学んだほか、
高知の食、文化、景勝地なども楽しんだようです。
修了式を見守った2年生との最後の交流では
「タイに来たら教えて!案内するね」と留学生。
また、前日には宮口学長に2週間の高知生活について報告し
その充実ぶりを伺わせていました。
今回、初めてタイ(マヒドン大学)から留学生を受け入れ
国際交流事業の新たな一歩となりました。
英語でのコミュニケーションに努め多文化を学ぶことは
学生・教職員にとって非常によい刺激となりました。
こうした交流を通じて、学生たちが海外での学びや活動を身近にイメージし
理学療法士・作業療法士としての新たなキャリアの選択肢を描く
きっかけになることが期待されます。
また、昨年スタートした英語カフェ「Bird’s Nest Cafe」への参加者増加も見込まれ
今後も学内での国際的な学びの場の広がりが楽しみです。
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