研究

竹林秀晃学部長|高齢者のスクリーニング手段としてMCR活用の可能性を示唆(第3回日本老年療法学会学術集会)

2024.08.12

2024年8月3日、4日、北海道の札幌医科大学で開催された

 

「第3回日本老年療法学会学術集会」で

 

本学・竹林秀晃学部長(運動の巧みさを科学する研究室・理学療法学専攻)

 

共同研究が発表されました。

 


◎発表演題:Motoric Cognitive Riskが地域在住高齢者の健康および社会生活に及ぼす影響

 

◎演者:滝本 幸治¹)、池田 耕二¹)、笹野 弘美¹)、竹林 秀晃²)
 ¹)奈良学園大学 ²)高知健康科学大学

 

 

 

研究内容

簡便に評価し得るMCRの強みを活かし、今後スクリーニング手法として活用することを視野に、MCR該当者が健康や社会生活に影響しているか検討した。結果として本研究で用いた後期高齢者の質問票(QMCOO)と高齢者の自立生活を評価するJST版活動能力指標に対してMCRが関連していることが明らかとなった。従来、フレイルやサルコペニアが高齢者に生じる有害事象の徴候として注目されてきたが、簡便に評価できるMCRが、高齢者の健康状態や自立生活の能力を反映し得る結果は、今後のスクリーニング手段のひとつとして有効に活用できる可能性がある。


*Motoric Cognitive Risk(MCR):歩行速度低下と主観的認知機能低下を合わせもつ徴候

 

 


今学会のテーマは「Well-beingな未来を創造する~老年療法学の挑戦~」。

 

まさしく本学が目指す方向性とマッチングした学会でした。


筆頭演者の滝本先生(奈良学園大学/本学非常勤講師・土佐リハビリテーションカレッジ元講師)

 

9月に実施予定の高齢者体力測定(香南市)でも

 

共同研究者として本学と協力していく予定です。

 

他大学との共同研究は、研究の視野を広げ

 

療法士の専門力を広く社会に還元していくためにも

 

必要不可欠と考えます。

 

 

 

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