研究

箭野豊講師|匂いと運動に関する研究報告と神経基盤解明の展望(日本味と匂学会第58回大会)

2024.09.30

2024 年9月11日~13日、

 

岡山大学津島キャンパスで行われた

 

「日本味と匂学会第58回大会」

 

本学・箭野豊講師(感覚と運動行動の神経科学研究室・作業療法学専攻)が参加し

 

嗅覚シンポジウム「匂いの認知と行動の新たな展開」に登壇しました。

 

 

日本味と匂学会(JASTS)は、

 

味覚と嗅覚を専門に研究報告を行っている学会です。

 

箭野先生は本学で教鞭をとりながら

 

高知大学医学部統合生理学講座(教授:山口正洋先生)

 

社会人大学院生として研究を行っています。

 

今回のシンポジウムでは

 

匂いと運動の関係について

 

最近の研究結果報告と、

 

その背景となる神経基盤の解明をテーマに

 

演を行いました。

 

(左端:山口教授・左から2番目:箭野先生。オーガナイザー/シンポジストとともに)

 

 

◎演題:匂い刺激による運動機能の促進効果-EMG解析による嗅覚-運動系の神経基盤研究-

 

◎演者:箭野 豊

 

 

研究内容

 

嗅覚刺激が呼吸運動やバランスに作用することが知られている。以前の研究で、醤油の匂いが健康な成人において、上肢の運動距離を延ばす効果があることを示した。その後、周波数分析に基づく筋間コヒーレンス(IMC)解析を実施した結果、匂い刺激が運動機能を促進する神経経路に作用する可能性が示唆された。また、匂い刺激を中枢神経系疾患患者のリハビリテーションに活用できる可能性も示された。

 

 

この学会には、医学・歯学・保健学・農学・工学など

 

さまざまな分野の研究者が参加しており、

 

味の素やKIRINといった食品関連企業も協賛するなど

 

各界から注目されていることが伺えます。

 

 

日本味と匂学会

 

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