研究

椛秀人教授の共著論文が国際誌『Frontiers in Cellular Neuroscience, Volume 18, 2024』に掲載

2024.10.04

この度、椛秀人教授(社会性神経科学研究室・作業療法学専攻)の共著論文が国際誌『Frontiers in Cellular Neuroscience, Volume 18, 2024』に掲載されました。

 

 

論文概要

 

社会的行動、ペアの絆、記憶の形成などに関与するバソプレッシンニューロンが鋤鼻系の最初の中経核である副嗅球に存在することが報告された。副嗅球は雌マウスが交尾相手を認識する際の記憶学習の座として知られている。しかし、副嗅球神経回路に対するバソプレッシンの作用機序はよくわかっていない。そこで、我々はマウス副嗅球スライス標本を作成し、副嗅球の主要神経回路である僧帽細胞-顆粒細胞間相反性シナプス伝達に対するバソプレッシンの作用をパッチクランプ法を用いて調べた。本研究により、バソプレッシンはV1a受容体を介して副嗅球僧帽細胞-顆粒細胞間相反性シナプス伝達を抑制すること、その作用点の一部は顆粒細胞であることが明らかになった。

 

 

◎論文タイトル

Activation of arginine vasopressin receptor 1a reduces inhibitory synaptic currents at reciprocal synapses in the mouse accessory olfactory bulb

(アルギニンバソプレッシン1a受容体の活性化はマウス副嗅球の相反性シナプスにおける抑制性シナプス電流を減弱する)

 

◎著者

Mutsuo Taniguchi, Yoshihiro Murata, Masahiro Yamaguchi, Hideto Kaba

 

◎掲載誌

『Frontiers in Cellular Neuroscience, volume 18, article 1466817, (2024)』

 

https://doi.org/10.3389/fncel.2024.1466817  (2024年9月24日掲載)

 

 

 

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