研究

近藤助教|二重課題歩行が軽度認知障害のスクリーニング手段となる可能性示す(第11回日本地域理学療法学会学術大会)

2024.11.26

2024年11月16日、17日、

 

大阪府の高槻城公園芸術文化劇場で開催された


第11回日本地域理学療法学会学術大会」で


本学・近藤寛助教(地域と健康研究室・理学療法学専攻)が発表を行いました。

 

 


◎発表演題

地域高齢者に対する異なる二重課題歩行と軽度認知障害の関係

 

◎演者

近藤 寛 1) 竹林秀晃1) 榎 勇人1) 川村博文1) 滝本幸治2) 奥田教宏1) 渡邊家泰1

 

1)高知健康科学大学 健康科学部 リハビリテーション学科  2)奈良学園大学 保健医療学部

 

 

研究内容

本研究は二重課題(dual-taskDT)歩行に着目し、地域高齢者を対象に、認知DT課題および運動DT課題によるDT行と 軽度認知障害(Mild cognitive impairmentMCI) との関係性について検討した。結果、認知DT条件のΔ歩行時間は、MCIの評価であるMoCA-Jr=-0.66p<0.01)に有意な相関を認めた。MCI患者は、実行機能や注意、記憶、視空間能力といった認知領域で障害を示す可能性が報告されており、計算による記憶や注意が関連し、認知DT条件とMCIに関係性を認めたと考える。MoCA-Jより簡便に行えるDT歩行がMCIのスクリーニング手段のひとつとして、活用できる可能性を示した。

 


学会テーマは「地域をつなぐ理学療法の役割と責任~実践4領域の学際~」。

 

地域における理学療法士の働き方や、

 

地域連携の重要性、研究の進め方などについて

 

口述講演やポスター発表が行われました。

 

 

本学では地域包括支援センターなどと連携して

 

健康増進を図るイベントも積極的に行っており

 

地域医療を支え地域課題を解決することを

 

重要視しています。

 

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学会で得た経験や新たな視点を活かし

 

地域ニーズに即した研究を進めるとともに

 

その成果を地域社会の発展と

 

住民の健康増進に貢献する形で

 

還元したいと考えています。

 

 

【研究に関するお問い合わせ】

 

・お問合せフォーム:https://forms.gle/8dpQBe1TwAp6paW68

 

・メールアドレス:center@ko-ken-k3.ac.jp

 

 

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