研究
稲富教員らの論文が『Physical & Occupational Therapy In Pediatrics 』に掲載
2025.07.29
この度、稲富教員(子ども発達心理学研究室)の論文が
『Physical & Occupational Therapy In Pediatrics 』に掲載されました。
共著者には本学教員の渡邊家泰助教、学部長の竹林秀晃教授、
本学「未来健康創造研究センター」客員研究員の池本祐貴先生も
名前を連ねています。
論文概要
子どものバランス能力は、日常生活や遊び、運動能力の発達において非常に重要である。そのため、年齢に応じた適切なバランス能力の評価が求められる。これまで日本では、「片脚立ち」など、身体を静止させた状態で評価する静的バランス評価が主に用いられてきた。しかし実生活では、歩いたり、物を取ったり、方向転換したりといった、動きの中で身体をコントロールする動的バランス能力が必要とされる。本研究では、海外で子どもを対象に使用されているFunctional Reach Test(FRT)という動的バランス評価法に着目し、これを基にした日本の子どもに適用可能な基準値と予測式を開発した。これにより、子どものバランス能力が年齢に比して「高い」「低い」といった評価を、客観的に行えるようになる。この研究成果は、今後の小児発達支援やリハビリテーション、教育現場における評価の一助となることが期待される。
◎論文タイトル
Normative Values and Factors Affecting the Pediatric Functional Reach Test in Japanese Children Aged 3–6 Years: A Cross-Sectional Study
(3-6歳の日本人の子どもにおけるFunctional Reach Testの基準値とスコアに与える影響について:横断的研究)
https://www.tandfonline.com/doi/citedby/10.1080/01942638.2025.2535344?scroll=top&needAccess=true
◎著者
Junichi Inatomi, Ieyasu Watanabe, Yuki Ikemoto and Hideaki Takebayashi
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