お知らせ
研究
2025年度科研費・研究活動スタート支援に教員3名が採択されました
2025.08.05
高知健康科学大学リハビリテーション学科の教員3名が
「2025年度 科学研究費助成事業(科研費)」の
研究活動スタート支援に採択されました。
本学にとっては初めての科研費採択であり、
開学2年目にして研究機関としての新たな一歩を大学史に刻みました。
科研費とは?
「科研費(科学研究費助成事業)」は、
文部科学省と日本学術振興会(JSPS)が実施する
日本最大級の学術研究支援制度です。
今回は、新たに研究を始める若手研究者向けの
「研究活動スタート支援」に採択されました。
2025年度科研費 採択教員と研究課題
◎片岡聡子 准教授(作業療法学専攻長・こどもとおとなのウェルビーイングとエンパワメント研究室)
研究課題名:「フィジェットトイは,若年健常成人の聴覚処理中のマインドワンダリングを抑制するか」
研究概要:聴覚が正常であっても聞き取りに困難を抱えるという症状を持つ方がいるが、その要因のひとつとして、思考が他へ逸れてしまう「マインドワンダリング」という現象が疑われ始めている。本研究では、誰しも無意識的に起こるこのマインドワンダリングをコントロールできるのかを解明する。
◎箭野豊 講師(作業療法学専攻・感覚と運動行動の神経科学研究室)
研究課題名:「匂い刺激が運動機能を改善する神経基盤の解明」
研究概要:食べ物を想起させる匂いは、行動の動機づけとなる。これは、筋肉の協調関係を高め、身体の運動を向上させる。本研究では、この現象が脳と筋肉の間にどのような機能的連携(皮質ー筋間コヒーレンス)が存在するのかを調べ、嗅覚と運動制御を結ぶ神経基盤に迫るとともに、このような、感覚と運動の統合過程を解明することで、運動パフォーマンスや神経疾患への応用を目指す。
◎稲富惇一 非常勤講師(作業療法学専攻・子ども発達心理学研究室)
研究課題名:「猛暑下における幼児の身体活動支援としてのExergamingの有効性検証」
研究概要:本研究の目的は、
(左から:片岡准教授、箭野講師、稲富教員)
大学全体の研究体制の構築と強化
本学では昨年度「未来健康創造研究センター」と
「地域連携支援センター」を設置し
地域課題の解決を目指して、
社会に潜むニーズに応える学際的共同研究や調査を
推進しているところです。
(関連記事▶2つの大学附属センター設置構想を発表)
(関連記事▶教員の研究室および研究部門を設置しました)
また、昨年末には新図書館とともに研究棟が完成。
医学部のない私立大学としては全国でも珍しい
基礎研究を行う設備を備えています。
今回の科研費採択は、教員一人ひとりの研究に対する熱意と
本学の教育・研究体制の成果です。
今後も高知健康科学大学は、
健康科学とリハビリテーションの最前線で
地域・社会に貢献する研究を展開してまいります。
【研究に関するお問い合わせ】
お問合せフォーム:https://forms.gle/8dpQBe1TwAp6paW68
▼未来健康創造研究センター・地域連携支援センター特設サイトはこちら