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地域連携
車中泊・救助体験!地元防災会×企業×消防との合同防災訓練を実施
2025.12.05
2025年11月24日、高知健康科学大学で
本学と新木本町防災会が合同防災訓練を実施しました。
地域住民と学生ボランティアら約30名が訓練に参加し
能登半島地震の教訓を踏まえた「車中泊避難」「救助訓練」の
2つの実践的プログラムに取り組みました

能登の教訓を活かした「車中泊避難」と「救助活動」体験
本訓練は、周辺地域の一次避難所(津波避難ビル)でもある本学と
地域住民が連携し災害時に「互いの顔が見える関係づくり」および
「実践的な防災力の向上」を目的に行っている取り組みで
今年で3回目を迎えます。
(関連記事▶地元防災会や企業とタッグ!合同防災訓練)
今回は新たにネッツトヨタ高知および
高知市東消防署の協力を得て
より実践的な内容を取り入れました。

エコノミークラス症候群にも注意!「車中泊避難」を学ぶ
「車中泊避難」は能登半島地震などでも多数発生し、
プライバシー確保やペット同伴での避難といった理由で
近年注目が高まっています。
2024年には、内閣府により「在宅・車中泊避難者等の支援の手引き」が作成され
高知県でも南海トラフ地震を見据え、
こうした避難形態に対応する取組を進めています。
一方で、狭い車内で長時間過ごすことにより
「エコノミークラス症候群」を発症するリスクも指摘されています。
※エコノミークラス症候群…足や下半身などにできた血栓が肺動脈につまり、胸の痛み・呼吸困難・循環不全などをきたす病気
そこで、講義では車中泊避難のポイントを
ネッツトヨタ高知の本村課長が解説。

続いて、日本災害リハビリテーション支援チーム(JRAT)の一員として
能登半島地震の被災地支援に従事した
本学教員・畑田早苗教授(作業療法学専攻)が
エコノミークラス症候群の予防に有効な体操を紹介。
参加者は実際に体を動かしながら
車中泊避難に役立つ知識を学びました。


屋外ではファミリーカーを使用した車中泊の実演も実施。
シートの段差をリュックなどで埋めて姿勢を安定させる方法や
車載コンセントによる「給電」の活用など
災害時に役立つ実践的な工夫を学びました。


消防とともに実践!身近な道具を使った「救助訓練」
図書館前の広場では、バールやジャッキを使った救助訓練を実施。
高知市東消防署・西森消防司令補の指導のもと
防災倉庫にある道具の扱い方や
建物倒壊時に瓦礫下から被災者を救助するための
手順、安全確保のポイントを学びました。

多くの住民や学生が「初めて触った」というジャッキや
バールの扱いを全員が体験できるよい機会となりました。

◎クラッシュシンドロームについて学生が説明
訓練では、消防からの質問を受けた本学2年生が
クラッシュシンドロームについて解説。
クラッシュシンドロームとは、長時間の圧迫により損傷した筋細胞の成分が
血流に流れ込むことで起こる重篤な症状で、救助後の対応が重要です。
消防隊員からパスを受けた学生は
的確に説明し、消防隊から高い評価を得ました。
地域とともに進める「実践する防災教育」
これまで高知健康科学大学では、屋上避難訓練(1年目)、
非常食の試食会(2年目)など、
地域と連携した防災活動に取り組んできました。
今回の訓練では、能登半島地震の教訓を踏まえ
より実用的な内容を取り入れることで
災害時の自助・共助につながる行動を体験的できる機会となりました。
また、本学では防災や災害リハ関連の授業をカリキュラムに取り入れ
避難所運営や避難所での健康支援についても学んでいます。

本学は今後も地域防災の中核として、
地域住民・企業・消防などと協力し
南海トラフ地震をはじめとする大規模災害への備えを
充実させてまいります。

◎メディアにも多数取り上げられました
当日の様子は、NHK高知放送局、KUTVテレビ高知、
KSS高知さんさんテレビの取材を受け
ニュースとして放送されました。
▶NHK
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-8010025222
▶テレビ高知
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/kutv/2307302?display=1
▶高知さんさんテレビ
https://www.sunsuntv.co.jp/news/2025/11/2759331







