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地域連携支援センターが「生命(いのち)の基金」団体助成に決定!
2025.03.27
2024年に設立された本学附属の「地域連携支援センター」が
この度、公益信託 高知新聞・高知放送「生命(いのち)の基金」の
団体助成に採択されました。
◎高知健康科学大学附属地域連携支援センター
『発達障害に対する運動機能向上プロジェクト』
3月26日、高知新聞社本社で行われた贈呈式には
地域連携支援センターを代表して
作業療法学専攻の桂助教が出席し目録を受け取りました。
このプロジェクトは、発達障害や
発達性協調運動症(DCD)に着目し、
子どものわくわく感を高める大型トランポリンを活用した
リハビリテーションによる運動機能の向上を目指しています。
前身校から続く研究活動と実績
本学の前身校である土佐リハビリテーションカレッジでは
教員の個人研究がこれまで数多く採択されており
特にここ4年は連続での助成となっています。
具体的には、2021年4名、2022年2名、
2023年3名、2024年3名という実績があり
これらは研究への高い期待と過去の成果に対する
評価の表れと言えるでしょう。
今回は、これまで同基金の助成を受けて整備した
研究機器や教育研究備品を活用し
運動や心理、脳の統合的・科学的分析を行う予定です。
土佐リハでの研究実績や助成の成果を引き継ぎ
大学全体として地域貢献の強化が期待されています。
土佐リハ卒業生の活躍
また、今回は県内で活躍する土佐リハ卒業生2名が
研究採択されています。
◎細田里南先生(土佐リハ2期卒・高知大学医学部附属病院)
『小児がん患者へのデジタルツールを活用した「楽しく」「やる気」を提供するリハビリテーション治療の提案』
◎池本祐貴先生(土佐リハ22期卒・いの町立介護老人保健施設 仁淀清流苑)
『健康寿命延伸の為の高齢者歩行重度化予防モデル』
2名の先生は、研究への情熱を持ち続け
地域社会や高知県内の医療現場で貢献しています。
さらに、仁淀清流苑で理学療法士として働く池本先生は
昨年香南市で行った体力測定でも協力いただきました。
(関連記事▶【介護予防事業】香南市で高齢者体力測定を実施|高知健康科学大学)
また、本学附属「未来健康創造研究センター」の
客員研究員としても活動しており
今後の研究に大いに期待が寄せられています。
(左:細田先生/中央:桂助教/右:池本先生)
地域貢献活動の継続と広がり
本学では前身校の頃より
オーテピアでの高齢者転倒予防体験、
子ども健康増進教室など
イベントを通した地域貢献活動を継続しています。
贈呈式では、過去の研究事業の好事例として
昨年、助成された渡邊助教(スポーツ健康科学研究室)の
取り組みが出席者に紹介されました。
◎渡邊助教/『高知県内の市民ランナーの体力向上に関わる要因分析』
「生命の基金」とは
「公益信託 高知新聞・高知放送生命(いのち)の基金」は
1989年の発足以来、医療の充実や振興のための研究、
難病や障害と闘う人の支援活動を助成するための基金として
高知県内の医療活動や研究を支えてきました。
今年は、34件の申請のうち、採択された団体助成・研究助成は26件でした。
今後の展望と大学の取り組み
地域連携支援センターや未来健康創造研究センターを中心に
本学ではさらに積極的な研究と地域貢献活動を展開していきます。
スポーツ障害や認知的フレイル、脳卒中、
発達障害児や不器用な子どもへのアプローチといった
多岐にわたるテーマや多様な対象に対して研究活動を行います。
特に、地域連携支援センターは
地域医療や福祉分野の課題解決に貢献することを目指しており
今後も大学全体での取り組みが
地域社会にとって大きな価値を持つことが期待されます。
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